ニューヨークと世界各国の写真集

ニューヨークの観光スポットなどの情報と写真及びアメリカを中心に世界各国を写真でご紹介するブログです。

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日本ではまだ消費税は5%を維持していますが、海外在住が長いと(NY在住では残念ながらありませんが)この数字は低く感じます。私の住んでいるところでは一律12%。所得税は30%超とひどく税金を取られる国なので、特にそう感じます。さて、ニューヨークでのお買い物で気になるのが売上税。現在の税率は8.375%で、$110ドル以下の靴や衣料品をはじめ幾つかの品目については非課税となります。

http://www.nyc.gov/html/dof/html/business/business_tax_nys_sales.shtml

非課税品目というより課税対象が書かれていますね。

1. Tangible personal property;
2. Certain enumerated services;
3. Gas, electricity, refrigeration, steam, telephone, and telegraph services;
4. Detective, cleaning, and maintenance services;
5. Occupancy of hotel and motel rooms;
6. Food and beverages sold by restaurants and caterers;
7. Admission charges to places of amusement;
8. Receipts from beauty, barbering, hair restoring, manicures, pedicures, electrolysis, massage, and other, similar services;
9. Receipts from the sale of services by or use of facilities of weight control salons, health salons, gymnasiums, and similar establishments;
10. Sales of credit rating and credit reporting services;
11. Sales of protective and detective services; and
12. Receipts from the sales of the service of parking, garaging, or storing motor vehicles.

ここまで見ると要するに殆どが課税対象であることがわかります。

日本と決定的に違うのはレストランなどの場合、更にチップが15%程度必要になること。なんだか、ファスト・フード漬けになる「別の理由」をみたようにも思います。10ドルと表示されている料理でも、税金とチップで結構な額なってしまいますね。税込み表示を徹底すると、知らないうちに便乗値上げがなされるとの批判もあるようですが、「いったい私は幾ら払わないといけないのか?」が一発でわかる方がやはりありがたいですね。

ちなみに、チップですが「ダブル・タックス」(8.375% x 2)で払う人も最近増えているようです。全体的な傾向としてはレストランなどでは20%を払う人の比率が多く、タクシーではやや低いようですね。チップは日本人からすれば義務のように感じますが、その土地の慣習の範囲内でサービスに対する気持ちで払えば良いと思いますので、料理が美味しくて、サービスがよかったら多め(20%を上限として)においてくればよいと思います。日本人の経営するお店ではチップを勘定に含めてくれる場合も増えています。(大抵15%)その場合は単純に伝票どおりに支払えばよいと思います。

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またしても話が脱線しますが、

ニューヨークにはエリア・区画の明確な(或いは正確な)境や分け方がありません。これは、住所が日本のように、○○町、△△丁目…という方式ではんく「道路名」を基準に割り振られているため、エリアとして不明瞭でも構わないからというのも理由の一つかもしれません。

たとえば、ミッドタウンですがマレーヒルを別に扱ったり、イーストとウエストの境目を五番街(これは住所が五番街の東西でE/Wとなるから)としたり、六番街(これは実質的に中心が六番街だから)としたり。また南側の境を34丁目と言ったり30丁目と言ったり。

文化の中心、ビレッジもグリニッチ・ビレッジとウエスト・ビレッジは実は同じで、イースト・ビレッジはブロードウェイ(ラファイエット通りの説アリ)の東で独立しているとか、6番街の西だけがウエスト・ビレッジと言ったり。

その中でも混迷を極めているのはチャイナタウンの周辺でしょう。とにかく訪れるごとにそのエリアが拡張していき、マルベリー通りとモット通り以外のリトル・イタリー、ソーホーの一部、ノリータの一部、ロウワー・イースト・サイドにどんどん侵食し、カスト・アイアンの建物に「漢字」の看板という光景がとにかく目立ちます。そのうちニューヨーク全体がチャイナ・タウン化してしまうのでは?といらない心配を思わずしてしまいました。何といっても世界に占める中国人の割合は圧倒的ですから。

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実は、街ゆく人たちがニューヨーカーなのか旅行客なのかははっきり見分けることは難しく、よりリラックスした恰好で、カメラや地図を持ち…という国内外からの(日本人からみた)外国人を旅行客と判別しなければならず、ニューヨーカーたちがどんな人たちなのかは殆ど実際にはわからない…というのが正直なところです。東京でも多くの台湾人、韓国人、中国人が歩いていて欧米系の人からは地元の日本人なのか区別がつかない…というのと同じですね。

そこで、観光客の比較的少ないエリア、例えばトライベッカなどを歩いた際に感じた印象を二つ、三つご紹介します。あくまでも私的見解ではありますが。

女性は言われているように、オフィスに通う人の中ではモノトーンのファッションが多く、ブロンドだとそれが一層映える感じがしました。ニューヨーカーは健康にうるさく、シェイプされた人が多い…これはどうでしょうか。少なくともワシントン州のスポケーンのダウンタウンで感じたほどではなく、色々なタイプが普通にいる…と感じました。

セントラル・パークを走る人。これはたまたま土曜日だったせいもあって、ビックリする位大勢いました。上で書いたことと重なるのですが、その意味で健康に留意する人の割合は多いのかもしれません。土曜日朝のパーク内で見かけた人たちは大雑把に言って観光客1割、ジョギングする人6割、犬の散歩をする人3割といった感じで走っている人を避けて横断するのが大変!と感じるほどでした。

公園で日焼けをしている人。丁度一番暑い頃だけあって、ユニオン・スクエア・パークのようにさほど広くない公園は芝生の上にスペースが残っていないほど込み合っていました。夕刻のブライアント・パークも夜のコンサート・イベントを待っているのか、日の入りが遅いためか仕事を終えてから芝生の上で水着姿になって身体を焼いている若い人たちがたくさん!しかし、どうも彼らはあまり日焼けに対する意識が緩いのか、スキンケアをしない人たちがあまりにも多くてビックリです。みんな一様に肩のあたりを中心に真っ赤になるまで焼くなんて。ちょっと驚きです。後で痛くなったりしないんでしょうか。

ファスト・フード店で長居をして仕事をする人たち。これもニューヨークに限った話ではないと思いますが、特にあの「吉野家」でドリンクだけ注文して店内に数名集まって延々と仕事の話をしているグループには意外さを感じました。日本人にとって「吉野家」は早さと回転であってけして長居する場所ではないのですが、その常識は海外では通用しないようで、打ち合わせをしながら大声で携帯電話で話したりという光景も。もうこれは良い・悪いではなく常識や感覚の違いなんだなと思いました。スターバックスでも半数はノート・パソコンを広げて何かしていました。なので、けして回転率が良いとは思えませんが、仕事の移動の合間にスターバックスなどに寄って、メールの確認などをして、一息ついてからまた別の仕事場に向かう…というのは既に確立された生活スタイルなのかもしれません。

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ニューヨークのMTA地下鉄の入り口のアレコレです。一番下が典型的なタイプで、丸いランプが緑、黄色、赤とあり、赤は出口専用で黄色は昼間のみ係員がいることを示しています。路線名と、場合によって「Uptown」、「Downtown」の記載があります。殆どはとてもわかり易い位置に入り口がありますので、乗車の際に迷うことはあまりないと思います。時としてビルの側面に入り口があるタイプ(一番上の写真)、最近のタイプとしてエレベータで改札口に行けるタイプ(二番目)、そして立派な駅舎になっているようなタイプ(三番目)といったものもあります。

構内はまだ撮影解禁ではないと思ったので写真を撮っていませんが、駅の名板などが美しく飾りつけられていたり、20世紀初頭を感じさせる歴史ある佇まいです。残念ながら、日本の地下鉄のような明るさ、綺麗さは望むべくもありませんが、「あぁ、これがニューヨークの地下鉄か」と感じさせてくれて入り口のタイプを見比べるだけでも結構面白いものがあると思います。

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今回のニューヨーク旅行中、最もお世話になったのが「スターバックス」です。訪れるごとにその店舗数が増えていることを体感できます。まずはホテルの朝食。バフェスタイルで一人$20ドル以上という高値なので、ホテルの1階に出店しているスターバックスで済ませると2人で$10ドル以内で済みます。そして、滞在期間中は猛暑!酷暑!がニュースになったほど天気が良かったので少し歩くと喉が渇きます。すると必ず3~5ブロック以内(少々大袈裟ですが)にはスターバックスを見つけることができ、これは本当に助かりました。

元々「ちょっとお洒落で居心地の良い空間を少々高目の値段で提供する」戦略で日本でも「成功した差別化戦略」の好例としてMBA関連の講義などでもしばしば登場するスターバックスですが、既にこの成功した価値をベースに多店舗展開が始まって競争相手は同じ「カフェ」ではなくマクドナルドのように多店舗展開をしているファストフードになっているように感じました。店舗数の多さでは既に体感ですがマクドナルドを凌駕しているようにも思いました。

少し辛い点を書くとすれば、トイレですね。大抵の店舗は男女共同トイレで個室数も1つ。しかも必ずしも清掃がゆき届いていない…というのがおよそどの店舗でも感じた印象でした。もっとも、これは企業戦略上のトレード・オフであり、彼らのコア・コンピテンシーとトイレの心地良さは別のベクトルにあると理解すれば、必ずしもそれをもってスターバックスの価値を損ねている…というものではありません。しかし、コーヒーやフラペチーノを待つ人よりもたった一つの個室を待つ人の方が多いというのは、多少なりとも考慮の余地はあるのかもしれません。…とは言っても地価が高騰するマンハッタンで坪当たりの収益率を確保するためには、それほど大きなスペースをトイレに充てることは無理なことなのかもしれませんね。

マンハッタン内を移動するのは、圧倒的に公共交通機関の利用が便利です。今回の旅行でも7日間乗り放題のメトロカードを購入しておおいに利用させて頂きました。基本的には散策は地下鉄路線沿いをベースに組み立てて(つまり北→南、もしくは南→北)、見たいものが無いブロックを地下鉄に乗ってスキップしながら移動していきました。そして横方向の移動をしたい場合にバスに乗るという具合です。
 
ただし、東側(五番街より東)にはレキシントン街線しか存在していないので、例えばアッパー・イースト・サイドのミュージアム・マイルを下る(北から南へ移動)する場合はバスが便利です。同様に上る場合はマジソン街をバスで移動するのが良いでしょう。東西方向へのバスですが、基本的には地下鉄駅がある「丁目」にはバスが走っていると考えればよいと思います。そして地下鉄駅がある「丁目」は路線により若干異なりますが、

145丁目、135丁目、125丁目、116丁目、110丁目、103丁目、96丁目、86丁目、72丁目、66丁目、59丁目、57丁目、50丁目、42丁目、34丁目、28丁目、23丁目、18丁目、14丁目…といった感じです。このうち125、110、86、72、59、42、34、14などは急行が停車する主要駅があると考えて良いと思います。

この数字をみて、およぞ10ブロック起き(それより間隔が短いものもありますが)には駅があって東西の移動も可能と考えて良いでしょう。それを踏まえてどこをどう回るかの計画を立てると良いかもしれません。

例えば、59丁目のコロンバスサークル→66丁目のリンカーン・センタ→72丁目のダコタ・アパート(徒歩が少し必要)→79丁目のゼイバース→81丁目の自然史博物館(徒歩)→110丁目のセント・ジョン・ザ・ディバイン大聖堂→コロンビア大学(徒歩)。これは、7番街線(1/2/3線)、B/D/A/C線を利用することで、かなりな距離(59丁目~116丁目まで)ではありますが最小限の徒歩で済ませることができます。

地下鉄の利用で一つ気をつけたいのが、「上下線の方向」です。道路の場合明らかに日本とは逆なことが地上から目で見てわかりますが、地下鉄も日本とは逆です。例えば「アップタウン行き」はアベニュー(南北方向の道路)で北向きに立って右手(東)側です。ニューヨークの地下鉄は日本のように地下深くにトンネルを掘る方式ではなく、道路に溝を掘り浅い位置に線路を敷いて道路に蓋をする方式で、線路が比較的浅い部分にある関係で、駅によってはアップタウン方向、ダウンタウン方向で入り口が別々(入場後の選択ができない)という場合があります。

さて、最後にタクシーですが、時間帯によっては全く空車がない時間や場所があります。ですので、確実にすぐに拾えると思うと思わぬ時間のロスになることもあります。メインにタクシーを利用する場合にも、つかまらない場合のバックアップとしてどうバスや地下鉄を使うかがパッとわかった方が短い滞在時間を有効に使うには便利だと思います。

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さて、以前ニューヨークの地番の原則の話をしました。

http://blogs.yahoo.co.jp/sshim2006/13031285.html

基本的には番地は整数単位かつ2以上の数で増減するのですが少し変わった地番が存在します。それはウエスト・ビレッジにある「ベッドフォード通り75 1/2」という地番です。あまりにも家の間口が狭いため75の次の77番地を貰えず、お隣の75番地に1/2だけ足した75 1/2番地というわけです。どんな家かは写真をご覧下さい。このベッドフォード通りと交差するコマース通りにはチェリー・レーン・シアターや、「11番地の家」、「アイザックス・ヘンドリックスの家」など18世紀、19世紀の古い家が多く存在しています。

自らヘビースモーカーからの禁煙経験のあるマイケル・ブルームバーグ肝いりの減煙キャンペーン効果がしきりにPRされているニューヨーク市の実際の喫煙状況はどうなのか。実際には観光客が多くアジア系はもちろんヨーロッパにはまだまだ公共の場での喫煙習慣が残る国が多いことから一見しただけでは市民なのかどうかわからないが、それでも20%以下という市の発表には少々首をかしげたくなるように感じました。通りを歩くと多くの従業員が道路沿いでタバコ休憩をしている姿を男性・女性ともに見受けられますし、禁煙が売りのスターバックスでも店外に大勢のスモーカーがたむろしている姿を見かけます。そして、まだまだ多いと感じたのがポイ捨て。東京の各区のようにポイ捨てや歩きタバコを禁止する動きがありますが、それと比べてみてもまだまだ緩いように感じました。とはいえ、確かにホテルの禁煙ルーム数が増えましたし、マリオット系列のように全館禁煙というケースも増えてきていますのでかつてのようにどこでも気軽に吸えるとはいかず、非喫煙者の権利は徐々に守られつつあるように感じました。

色々なガイドブックで既に紹介されているので今更・・・ではありますが、今回自分自身の街歩き経験でわかったこととしては・・・結構地図に間違いがあることでしょうか。お店の移転その他は仕方ないとして、地図をみて行ってみるとちょっと違っていたということがしばしばありました。

そこで、お店の住所を頼りにするのですがアメリカの住所は基本的に道路に沿ったものなので、Google Mapその他を使うと道路の真上を指し示してしまうことになります。そこでどっち側にあるのか(もっとも、そこまで近づけば看板さえあれば例え道路の逆側だったとしても大問題ではありませんが・・・)を知るのに奇数・偶数があります。

基本的にAvenueや南北方向(斜めも含め)の道路の場合、奇数が東側、偶数が西側で、東西方向の場合は奇数が北側、偶数が南側となります。ただし、Broadwayは逆で偶数が東側です。数字の大小は南北方向が南→北(丁目の数値と同じ)で、東西は五番街を基点に1ブロックづつ100増えるという具合です。
よって408 46th Streetなら、「46丁目沿いで9番街~10番街間の南側にある」ことがわかります。

日本の住所は地番を全て記載した地図がない限りなかなか探すのが難しいのですがこんな風に原理があるとある程度は地図がなくても探し当てることができるので便利ですね。

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五番街、ソーホーなどがどちらかといえば派手であるのに対して、アッパー・ウエスト・サイドのマジソン街にある75丁目付近以南のいわゆる高級ブランド・ブティックは比較的店構えも落ち着いており、どちらかといえば一見さんではなく付近に住む大富豪?の常連さんをターゲットにしてような雰囲気をもっていました。最近のニューヨークのお店の多くが日曜日も営業時間を短縮して営業しているのに対し、このマジソン街のブティックは多くが依然として休業で、月曜日にもゆっくりと時間があってショッピングを楽しめる人たちが対象顧客なんだなぁと勝手に合点していました。そんなマジソン街もミッドタウンに近くなると徐々に賑やかさや派手さを増していくようです。

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