ニューヨークと世界各国の写真集

ニューヨークの観光スポットなどの情報と写真及びアメリカを中心に世界各国を写真でご紹介するブログです。

カテゴリ:ニューヨーク旅行記 > NYC旅行記 2005

3度目のニューヨーク
2004年に2度目のニューヨーク訪問を経験した後、この町についてのホームページを開設しようと思いました。1996年と2004年の写真と情報を元に少しでもニューヨークに惹かれる方々にお役に立つことができればと帰国後3月末にニューヨークのページをオープンしたのでした。ホームページを始めてから、2004年に失った写真への悔しさもあって、もう一度訪れたいという気持ちが強くなり幸運にもその機会を丁度1年後に得ることができたのです。妻と一緒に来たかったので彼女のモチベーションになるスケートのショーが同じNassauで開催されることを知り申し込むことを勧めました。2004年はコロンバス、フロリダ、サンフランシスコ、チャールストンといった都市を相次いで訪れる機会を得る幸運な都市でしたが、2005年の同じ3月にニューヨークも再訪できることになり当時既に地図を作り始めておりましたので、地理的な情報も頭に入りつつあり、どこをどう回ろうか色々な計画に思いを巡らせました。

※HPは、既に凍結しブログがメインになっています。

到着~ナッソーへ
 
今回も利用した航空会社はNWA(ノースウエスト・エアライン)でしたので到着ターミナルは4でした。いつもの通りの長旅で席も中央真ん中。ニューヨーク便はいつも混雑しています。JFK空港は2004年以降空港内での写真撮影が禁止されていて、喫煙も外だから良いというわけにはいかずだいぶ制限されている感じです。ターミナル4からはエア・トレインに乗り換えてジャマイカ駅に向かいます。禁止とは承知していましたが無人運転ということもあってビデオ撮影をしてしまいました。
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ターミナル周回までは無料ですがステーションCから先は有料で何と5ドルもかかります。料金はジャマイカ駅を出る際にメトロカードを購入して支払います。エアトレインからはステーションAでハワードビーチ(地下鉄A線)に乗り換えることができ、ジャマイカ駅では地下鉄E/J/Z線とロングアイランド鉄道に乗り換えられます。

私たちの初日の目的地はNassauのマリオット・ホテルなのでロングアイランド鉄道に乗り換えHempstead駅を目指します。わずか30分弱の乗車時間とはいえ均一料金の地下鉄と比べると10ドル以上とずいぶん高く感じます。LIRRからの車窓はずいぶん積雪があるせいかずいぶん寒々しく感じました。
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Hempstead駅ではなかなか寒いなか空車が見つからずに閉口しましたが、なんとか1台を確保しました。駅からは10分足らずで料金も10ドル未満。こちらの運賃には割安感を感じました。2004年はマンハッタンのホテルからの深夜の移動が大変でしたので2005年は近くのマリオットで宿を確保し翌日マンハッタン入りするというプランです。

当日はフライトが成田空港の降雪によって2時間近く遅れてしまいましたが、その後がスムーズだったおかげでアイスショーには無事間に合うことができました。マリオットは部屋も設備もなかなかよい雰囲気で気持ちよくショーを楽しむことができました。
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ロングアイランド~マンハッタンへ
 
翌朝はロングアイランドからマンハッタンへ移動です。フロントでタクシーをお願いしたのですが、HempsteadではなくWestburyの方が便利とのこと。それは正直目から鱗でした。地図上から判断してHempsteadかな?と思っていましたし、NassauのスタジアムのHPにも最寄はHempstaedもしくはWest Hempsteadと記載されていたので意外な答えでした。やはり地元の人に聞くのは一番確かですね。
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ホテルからはタクシーでごくわずかでWestburyへ到着。こちらは本線なので本数も多いとのこと。土曜日ということもあって乗客数はごくわずかでしたが平日は通勤客で混雑する路線です。

そのままペン・ステーションまでロングアイランド鉄道で移動します。約45分というのは距離から考えればやや遅いですね。ペン・ステーションは33-34丁目の7-8番街(マジソン・スクエア・ガーデン)の地下にあり15本あまりのプラットフォームにLIRRやAmTrak、NJトランジットなどの路線の列車が乗り入れている大きな駅です。私たちはスーツケースを引きずりながら地下鉄の1線へと乗り換えマンハッタンで予約しているホテルへ向かいました。

チェルシー・ホテル

 
今回はチェルシー・ホテルを予約していました。いくつもの伝説のある古いホテルです。23丁目の7番街から少し8番街方向に入ったところにあります。23丁目の通りから見るホテルの佇まいはさすがに、このホテル自身が観光名所になるだけの趣があります。

ホテルの中はホテルというよりアパートといった感じの作りで随所にアートの装飾が飾られているのもチェルシーホテルらしさを感じます。部屋は本当に部屋だけということでインターネットその他の設備はもちろんありません。その分宿泊費も良心的で180ドル前後からの宿泊が可能ですからマンハッタンのホテルとしては安いといってもよいでしょう。ただしホテルで豪華な気分を満喫したいという方にはお勧めできません。ニューヨークらしさの一端を味わってみたい方であれば是非お勧め。

予約はHPのフォームとかではなく純粋なメールのやり取り。変更したい時などは結構厄介で、予約確認メールへの返信を試みましたがレスはなく結局は何度か確認電話をしなければなりませんでした。とはいえ無事変更(延泊)の申し出がきちんと反映されていたので宿泊そのものは特に問題なく快適に過ごせました。

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コロンバス・サークル~コロンバス・アベニュー
チェックインを終えると早速マンハッタン初日の散策に出ました。この日はアップタウン巡りです。過去2度はアップタウンへは殆ど足を踏み入れることができなかったので実質初めてのアップタウン。地下鉄1線に乗って59丁目で下車。ここがコロンバス・サークルで最近タイムワーナー・ビルというコンプレックスがオープンし周辺も随分とリニューアルが進みました。セントラルパークの南西の端というロケーションです。
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ここからアップタウン散策がスタート。そのままブロードウェイ、コロンバス・アベニューを72丁目あたりまでゆっくりと北方向に歩いていきました。この辺りはミッドタウンの喧騒と比較すると幾分静かで落ち着いた雰囲気があります。

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ダコタハウス~アメリカ自然史博物館
 
72丁目まで進むと右に曲がります。何件かの静かなホテルの軒先を通過するとすぐに有名なダコタ・ハウスが見えてきます。言わずと知れたジョン・レノン銃殺現場で今もヨーコ・オノが在住とのことです。1884年に建てられ、まるで未開拓の西部の田舎、ダコタのようだという意味合いでこの名が付いたそうです。このアパートメントに入居する基準は大変厳しいそうでかなりの富豪でなければ断られるそうです。
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ダコタハウスのあるウエスト・セントラル・パーク通り(ミッドタウン以南では8番街)の角を曲がるとすぐにアメリカ自然史博物館に辿り着きます。この大きな博物館は何度か改修を重ねてきたために、その当時を反映するような様々な形状となっています。特に北側にある"Rose Center for earth and space"はガラス張りの建物の中に巨大な球体があるユニークな形状をしており正面の伝統的な雰囲気とはかなり異なる雰囲気です。
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ブロードウェイ~72-81丁目
81丁目の角を左に曲がりブロードウェイまで戻ります。この辺りには映画のシーンにもちょくちょく登場するスポットがあります。"You've got mail"のスターバックスやゼイバース、シェークスピア・ブックストアなどなど。そしてアッパー・ウエストに住む人々のための食料品店が軒先を重ねておりニューヨーク生活の一旦を垣間見ることができるエリアです。
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ハーレム・125丁目
 
続いて私たちは79丁目から地下鉄に乗り1線から3線・急行に乗り換えて125丁目に行きました。125丁目はハーレムの中心街です。125丁目の駅を降り路上に上がるとそれまでとは一見して異なる雰囲気を感じます。まさにアフリカ系アメリカ人のメッカという感じがそこはかとなくしました。比較的危険と言われていますが、昼間で人手の多い時間帯は心配ないでしょう。ただし、概して黒人からみたアジア人は時としてその財力ゆえに憎悪の対象となりえることは十分に理解し、薄暗い路地などに足を踏み込むのは避けた方が賢明です。私たちは125丁目のみを見て歩くことにし、レノックス街を起点にアポロ・シアター辺りまで足を伸ばします。路上には多くの露店が出ておりアフリカン・アロマやアフリカ音楽のCD、絵画などアフリカ文化に溢れています。
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アポロ・シアターは生憎改装中で全景を見ることができませんでしたが、ここが多くのアーティストが育った場所という何か圧倒する雰囲気を感じました。アポロ・シアター付近から引き返して今度は東へ向かいます。パーク・アベニューを通過するとMetro North線の高架をくぐります。マンハッタンでは中心部はほぼ地下鉄化されているので、こうした高架鉄道は東京と違って珍しい感じがします。そして地下鉄6線の乗り場を見つけここから再び今度はアッパー・イーストを南下する計画です。
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アッパー・イースト・サイド
 
地下鉄6線(各駅停車)で96丁目まで辿り着いた私たちは、ここから5番街(セントラル・パーク・イースト)に移動して南下を始めました。この辺りは所謂ミュージアム・マイルと呼ばれ多くの美術館が立ち並んでいます。グッゲンハイム博物館以外はほとんどがかつて富豪たちが住んでいた家を改装して建てられたもののようです。
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セントラル・パークには見慣れないオレンジの旗が無数にはためいています。これは「The Gates」と呼ばれるプロジェクトで7,500ものオレンジの門がクリスト&ジーン・クラウドという近代芸術家によって企画されたものとのこと。パーク脇には積雪が多かったせいか、雪を寄せてあって何台かのクルマが派手にスリップしており、ニューヨークは雪が積もる街であることを実感しました。
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さて、美術館ですが残念ながらメトロポリタン美術館は改装中でした。ソロモン・グッゲンハイム美術館には大勢の人がいて観覧を断念しました。その螺旋階段は周囲の雰囲気とのミスマッチがあり異彩を放っていました。79丁目辺りまで下ると、今度はマジソン街に移動します。
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マジソン街は五番街と並ぶ高級ブランドが並ぶショッピング・ゾーンです。現在はほとんどのブランド・ショップは五番街、マジソン街、そしてソーホーに出店しているようで、五番街でよく見かけるブランド・ロゴをあちこちで見かけます。ただし個人的な感想としては、やはり五番街の華やかさには若干ひけを取るように思いました。

プラザ・ホテル
 
再び五番街に戻り南に下るとすぐにプラザ・ホテルの豪華な姿が見えてきます。このホテルはセントラル・プラザの東南の角の向かいに建つホテルでパーク内のザ・ポンドなどからの美しい姿がよく写真集などにも見かけます。1907年にルネサンス様式で建築され1985年の「プラザ合意」で知られる建物はニューヨークの歴史保存建築物にも指定されております。宿泊費はそれゆえ高くニューヨークの最高級ホテルにランクされています。

ホテルの前はグランド・アーミー・プラザ。ここも見所の一つで多くの観光客がこのプラザを起点にしている馬車の姿を写真に収めています。ここでは、到底宿泊気分を味わうことはできないので、せめても・・・ということでトイレのみをお借りしました。
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トラムウェイ~ルーズベルト島
 
プラザ・ホテルのある59丁目で地下鉄N線で一駅だけ移動して二番街からルーズベルト島行きのトラム(要するにロープウェイ)に乗車しました。1976年に営業を開始しマンハッタン島との通勤その他のシャトルとしてルーズベルト島に住む人たちの大事な足として活用されています。約15分間隔で一度に30人程度まで乗車可能。すぐにクイーンズ・ボロ・ブリッジに沿って空中を滑走していきわずか10分程度でクイーンズとマンハッタンの間に作られたルーズベルト島に到着します。特にイースト・リバー沿いの風景は滅多に見ることができない貴重な風景です。
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MTAの運営ですのでメトロ・カードが利用でき往復4ドルというのはリーズナブルです。ミッドタウン周辺とは一味違うマンハッタンやルーズベルト島の風景を楽しむことができました。その後長時間寒い中歩き回って疲れた私たちは、再び地下鉄N線に乗って引き返しタイムズスクエア駅で1線に乗り換えて一旦チェルシー・ホテルに戻りました。
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タイムズ・スクエアの夜景
 
暫くホテルで休憩し足の疲れを癒していたのですが、やはり疲れが出たのか2時間程度知らぬ間に寝てしまったようです。気づくと既に20時。私たちはすぐに支度をすると地下鉄に乗ってタイムズ・スクエアに出かけました。今回の旅行ではもし機会があればオン・ブロードウェイのミュージカルを鑑賞できればと思っていました。
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タイムズ・スクエアは1990年代から再開発計家に沿って着実に変わり始め2000年代に入って7番街からはいかがわしい店は完全に退去しました。42丁目駅から8番街方向へ歩いていきます。この区間はタイムズ・スクエアの夜景が眩しい区間です。アダルトショップの類は主に8番街以西に移っていますがわずかにこのエリアに残っていました。44丁目を引き返しミュージカル・シアターが多く立ち並ぶエリアを見て回ります。
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マジェスティック劇場やシューバート劇場などが並ぶのが44丁目。45丁目との通路となっている小路がシューバート・アレイです。1996年当時と比べるとこの付近全体が明るく綺麗になった印象です。TKTSの状況などを確かめ、この日は出遅れたので明日のミュージカル鑑賞ということに計画を変更した私たちはその日の行程を終えました。

チェルシー~14丁目
 
翌朝、再び快晴でした。ただし日差しが強く若干暖かい感じです。今日はダウンタウンを中心に歩く予定です。早速23丁目を西に歩き、8番街を1ブロック南へ。そこからはチェルシー歴史保存区です。その名の通り静かで赴きあるアパートメントが並んでいます。時折犬を散歩させている人々が通りますが、この区域に住んでいるのでしょうか。9番街、そして10番街まで来るとハイライン(高架鉄道)跡が目に入ります。こちらは再開発計画があるそうですが、同じような高架跡は横浜の山下公園付近でも目にしたことがあります。
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私たちは10番街を南下していきました。このあたりからマンハッタンはダウンタウンに向かって段々幅が狭くなっていきます。やがて右手にはハドソン川が見えてきます。川沿いにはハドソン・リバー・パークがあります。この辺り一帯はMPD(ミート・パッキン・ディストリクト)といってかつての精肉工場をショッピング・モールに改造した新しい街に生まれ変わりつつある地域です。14丁目を境に10番街、9番街は終端を向かえいよいよ道路が斜めに横切るような複雑な地形になってきます。残念ながら朝早すぎたせいもあって可愛らしいブティックなどは開店前でしたが、その雰囲気だけは堪能できました。

14丁目はチェルシー・グラマシーの南端になりビレッジとの境目の通りです。この通りの地下には東西方向にL線があるのですが、生憎この日は工事で利用できませんでしたので、仕方なく14丁目を歩くことになりました。目的地はユニオン・スクエア・パークで五番街ですので、東西方向に4ブロック分歩くことになります。9番街~7番街にかけては教会やアパート中心という静かな感じでしたが7番街を過ぎたあたりから急に商店が増え活気があります。この通りにももちろんMTAバスが東西に走っているので、それを利用する手もあったのでしたが敢えて徒歩を選んでこうした区画ごとの微妙な差異を楽しむことができました。
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アスター・プレース~ワシントン・スクエア・パーク
 
ユニオン・スクエア・パークは朝市で知られる公園ですが、残念ながら朝市は終わってしまった模様。でもその名残りということでリンゴを売っている少年を見かけました。ここからもエンパイア・ステート・ビルが綺麗に見えます。

私たちはここからQ/N/R/W線に乗りビレッジに移動します。アスター・プレースで下車するとチェルシー以上に風景はダウンタウンを感じさせてくれるものになりました。有名なアラモを眺めた後は8丁目をワシントン・スクエア・パークへ移動します。ここには凱旋門を小さくしたようなアーチがあります。公園で一休みしながら周囲を眺めていると、公園の一角で犬たちが遊んでいる光景を目にしました。多くのブリーダーたちがこうして集まって飼い犬自慢大会のようです。この時はまだ寒い日でしたが暖かくなればもっと多くの人が集まるのかもしれません。
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ソーホー
 
ワシントン・スクエアを後にしラ・ガーディア・プレースを南に歩いていくと雰囲気は次第に小洒落た街の雰囲気になっていきます。すぐにハウストン通りにぶつかりここを渡るとソーホーになります。ダウンタウン一番のショッピング・エリアです。多くのブランド・ショップや雑貨店など一日いても飽きません。ここは私というより妻が主役。妻に主導権を渡して彼女が気に入った店を見て回りました。ちょっと敷居が高い雰囲気があってモールのような店の方が買い物しやすかったようですが、それでもいくつかの店で買い物を楽しむことができました。
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昼時となったので、たまたま見かけた和食食堂に立ち寄って天麩羅うどんを楽しみました。この店はニューヨーク在住の日本人向けに食堂だけでなく様々な食材を提供している店で、こうした店をいくつか知っておけば長期滞在にもいいですね。食事後にさらにソーホー内を散策し、ブロードウェイから南下することにしました。
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